ポール上院議員の妻、昨年2月にレムデシビル製造元の株購入 1年超遅れで開示

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ランド・ポール上院議員が妻の株購入に関する開示を1年以上遅れて行った/ Greg Nash/POOL/Getty Images

ランド・ポール上院議員が妻の株購入に関する開示を1年以上遅れて行った/ Greg Nash/POOL/Getty Images

ワシントン(CNN) 米共和党のランド・ポール上院議員は11日、自身の妻が昨年2月、米製薬会社ギリアド・サイエンシズの株式を最大1万5000ドル(約165万円)分購入していたことを開示した。ギリアド社は抗ウイルス薬「レムデシビル」の製造メーカー。

その後、レムデシビルは新型コロナウイルス感染症の治療薬として初めて承認された。ポール氏が上院に提出した文書によると、購入額は1000ドルから1万5000ドルの間となっている。

米国では2012年、議会関係者のインサイダー取引や利益目的での未公開情報の使用を禁じた「STOCK(ストック)法」が制定され、取引から45日以内の開示が義務付けられている。ポール氏の報告は1年4カ月遅れとなった。

ポール氏の報道官は声明で、開示が遅れたのは、当初の報告フォームが適切に送信されなかったためだと説明。同氏の妻はこの投資で損失を出したとも明らかにした。

報道官によると、ポール氏は自身の昨年分の資産公開文書を準備する際、妻の報告フォームが送信されていなかったことを知り、当局に速やかに報告して指示を仰いだ。この指示に従って今回、両方の文書を提出したとしている。

資産公開の遅れが発覚したことを受け、政府倫理の専門家などからは即座に批判の声が上がった。

米議会では、コロナ禍の深刻化を受けた市場暴落の前に保有株を売却したとして、多くの議員が批判を浴びた。司法省はインサイダー取引疑惑で議員数人を捜査したものの、すでに捜査を終結している。

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