武漢研究所につながる資金も対象か、米厚生省がNIH助成金を調査へ

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武漢ウイルス学研究所の前に立つ警備員=2021年2月3日、中国湖北省武漢市/Koki Kataoka/The Yomiuri Shimbun/AP

武漢ウイルス学研究所の前に立つ警備員=2021年2月3日、中国湖北省武漢市/Koki Kataoka/The Yomiuri Shimbun/AP

(CNN) 米厚生省の監察官は15日、国立衛生研究所(NIH)による研究助成プログラムの運用や監督のあり方を調査する方針を明らかにした。このプログラムには、共和党議員が着目する中国・武漢の研究所関連の資金も含まれている公算が大きい。

共和党はこのところ、NIHと非営利団体「エコヘルス・アライアンス」との関係を追及している。エコヘルス・アライアンスは武漢ウイルス学研究所の一部の研究に資金提供している。共和党はNIH傘下の国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長を批判し、政治的な点数を稼ぐ狙いがある。

米国などでは現在、新型コロナウイルスの起源や武漢ウイルス学研究所の役割をめぐる疑問が再燃している。

厚生省監察総監室の報道責任者はCNNに対し、「われわれはNIH助成金の法令順守と監督に関する利害関係者の懸念を共有している。この問題については以前から注視しており、助成金プログラムの健全性を脅かしうる重要問題と認識している」と述べた。

NIHからの資金のうち約8割は研究助成に充てられ、外国組織への助成金も含まれている。監察官の調査では、こうした助成金に対する監督のあり方を調べ、受け取り手による助成金の使用や管理が連邦政府の要件を順守しているか確認する方針。

匿名で取材に応じたNIH当局者の1人は、調査には「政治的」な性質があるとしつつも、最終的には良いことであり、NIHへの疑惑の払しょくにつながるだろうとの見方を示した。

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