米ミシガン州知事の拉致を計画、連邦と州当局が13人を逮捕

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米ミシガン州のウィットマー知事=6月17日/Michigan Office of the Governor/AP

米ミシガン州のウィットマー知事=6月17日/Michigan Office of the Governor/AP

ワシントン(CNN) 米司法当局は8日、ミシガン州庁舎を襲撃してグレッチェン・ウィットマー州知事(民主党)らを拉致するテロ計画を企てたとして、13人を逮捕したと発表した。

調べによると、容疑者らは、自分たちが「米国憲法違反」と見なした複数の州政府の転覆を謀ったとされる。

ミシガン州司法長官の発表によると、容疑者13人のうち6人は誘拐の共謀罪で連邦当局に逮捕され、市民武装組織「ウルバリン・ウォッチメン」の関係者7人は州当局に逮捕された。

州当局が逮捕した7人は、司法当局者を襲撃する目的で自宅の住所を突き止めようとした疑いや、内戦を扇動する目的で暴力の脅しを謀った疑い、ミシガン州庁舎を襲撃して州知事らを誘拐する作戦を企てて訓練を行った疑いが持たれている。

ウィットマー知事は当時、新型コロナウイルスへの対応をめぐって何度も殺人の脅迫を受けるなど、極右集団から狙い撃ちにされていた。

ウィットマー知事は8日のテレビ演説で、「これが困難な仕事だと分かってはいたが、正直なところ、こんなことは想像さえできなかった」と語り、責任は極右集団を非難しなかったトランプ大統領にあると主張した。

連邦当局に逮捕された容疑者は、ミシガン州在住のアダム・フォックス容疑者(37)など5人と、デラウェア州在住の1人。州当局は21歳~42歳の7人を逮捕した。

米連邦捜査局(FBI)は今年初め、ソーシャルメディアのグループを通じて企てを察知し、極秘要員をこのグループに潜入させていた。極秘要員は6月にフォックス容疑者など数人とオハイオ州で接触。この面会で数人が、現職知事の殺害や拉致の計画を口にしたとされる。

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