米コロナ死者、15万人超す 専門家は対策の「やり直し」要求

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ICUで患者に治療を施す医療従事者ら=21日、米カリフォルニア州/Mario Tama/Getty Images

ICUで患者に治療を施す医療従事者ら=21日、米カリフォルニア州/Mario Tama/Getty Images

(CNN) 米国で29日、新型コロナウイルスの累計死者数が15万人を超えた。1日当たりの死者数も、今春以降で最多の水準にある。

米国で初めて死者が報告されたのは2月29日。死者数はその54日後の4月23日に5万人に達し、34日後の5月27日に10万人を超えた。その後さらに63日をかけて15万人に達した格好だ。

米国の累計死者数は、29日午後の時点で15万90人。米ジョンズ・ホプキンス大学によると、これは全世界の死者数66万2000人超の5分の1以上に当たる。

一部の州は1日当たりの死者数が過去最多を記録している。カリフォルニア州公衆衛生当局によると、同州では29日、新型コロナ関連の死者が1日で197人報告された。これは先週記録した159人という最多記録をはるかに上回る。

29日にはフロリダ州でも、216人の死者が報告された。全米で見ると、1日当たりの死者数の7日移動平均は28日、6月2日以来となる1000人超えを記録した。

米国の感染状況は指標によってばらつきがある。死者数が増え、入院患者も過去最多または最多に近い水準にある一方、1日当たりの新規感染者数はやや減少傾向にある。

ただし専門家は、南部と西部でここ数週間にわたり感染者が急増していたことから、感染者数より遅れて数字に表れる死者数は、今後も増える公算が大きいと警鐘を鳴らしている。

ジョンズ・ホプキンス大の研究者は報告書で、新型コロナの流行を封じ込めるためには、連邦、州、地方自治体レベルでの対策を一からやり直す必要があると指摘。「世界の多くの国とは違い、米国は今のところ流行の封じ込めに向かっていない」「一からやり直す時だ」と述べた。

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