航空会社職員、中国軍の指示で違法行為 NYの空港で勤務

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ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港の管制室で働く職員/Seth Wenig/AP

ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港の管制室で働く職員/Seth Wenig/AP

(CNN) 米ニューヨークの主要2空港で勤務していた中国航空会社の職員が、中国軍の指示で航空便に違法に小包を積み込んでいた罪を認めた。米司法省が17日、明らかにした。

罪を認めたインリン被告は中国出身で、米国籍を取得していた。ニューヨークにある国連代表部の中国軍将校から小包を受け取り、将校が乗っていない中国行きの便に積み込んでいたとされる。これは米航空安全規則の違反に当たる。

リン被告は見返りとして酒類や葉巻、電子機器などを免税で購入する便宜を受けていた。米当局は金額にして「数万ドル相当」に上るとしている。

また司法省によると、ニューヨークのクイーンズ地区にあるリン被告の住宅では、中国の建設作業員が無料で働いていたとされる。これらの作業員はビザ(査証)の規定上、中国政府の施設でしか働けないことになっていた。

ジョン・デマーズ司法次官補(国家安全保障担当)は声明で「米国の地でひそかに中国軍の指示を実行するのは犯罪に当たる」と強調。「リン被告と中国軍は営利企業を利用し、米政府による正当な監視を逃れていた」と指摘した。

検察はリン被告の勤務先を公表していないものの、中国を拠点とする国際航空会社だとしている。被告はニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港でカウンター職員として働いた後、ニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港で管理職に就いていた。

公式ウェブサイトによると、両空港に乗り入れている中国の航空会社は中国国際航空だけだという。

リン被告は最大10年の禁錮を言い渡される可能性がある。

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