トランプ氏に対するポルノ女優の訴え棄却、名誉毀損に当たらず

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米連邦地裁、ポルノ女優の訴え棄却

(CNN) トランプ米大統領とかつて性的関係を持ち、多額の「口止め料」を支払われたと主張するポルノ女優、ステファニー・クリフォードさんが、トランプ氏を名誉毀損(きそん)で訴えていた裁判で、米カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地裁は15日、クリフォードさんの訴えを棄却する判断を下した。

クリフォードさんはトランプ氏との関係を口外しないよう脅迫を受けたと主張している。これに対してトランプ氏が今年4月、「完全な詐欺の手口だ」とツイートしたため、クリフォードさん側は「事実に反した発言で名誉毀損に当たる」と訴えていた。

トランプ氏は連邦地裁判事に対し、クリフォードさんの訴えを棄却するよう求めていた。

判事はトランプ氏のツイートについて、政治的な誇張表現として通常容認される範囲内にあると判断。こうした発言には、言論の自由を定めた憲法修正第1条が適用されるとの見解を示した。

判事はさらに、この訴訟にかかわるトランプ氏の弁護士費用をクリフォードさんが支払うよう命じた。

トランプ氏の弁護士はCNNに「大統領の完勝、原告の完敗にほかならない」と語った。

クリフォードさんはこの訴訟とは別に、トランプ氏と同氏の元顧問弁護士、マイケル・コーエン氏を相手取り、口止め契約の無効を求める訴訟を起こしている。

クリフォードさんの弁護士は上訴の手続きを取り、「もう一方の訴訟に影響はない」とツイート。トランプ氏によるうその主張は、大統領就任式に集まった人数を「史上最多」と偽った主張に匹敵すると非難した。

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