米国防総省、F35全機を飛行停止に 墜落受け各国で検査

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F35B戦闘機が初の墜落事故

ワシントン(CNN) 米国防総省は12日までに、米軍などが運用中の最新鋭ステルス戦闘機F35について、検査のため全機を一時飛行停止にすると発表した。先月サウスカロライナ州で起きた墜落事故の後、エンジン部分に不具合がある可能性が浮上したことを受けた措置。

墜落事故は9月28日に発生。調査で得られた初期データでは、燃料管に不具合があった可能性が示されている。米軍が保有する全てのF35のほか、同盟国が運用する機体も検査対象となる見通しだ。

国防総省は声明で「問題が疑われる燃料管が設置されている場合、取り外して交換する」と説明。ただ、燃料管に問題がない機体については飛行を再開する方針としている。

検査は2日以内に完了するとみられている。国防当局者はCNNの取材に、一部の航空機はすでに飛行を再開できる状態にあると明かした。

初期評価では、不具合のある燃料管は古いモデルのものである可能性が指摘されているが、検査は全機を対象に行われている。

米軍は先月、アフガニスタンでF35による同軍初の戦闘任務を実施。5月には、イスラエルがF35を史上初めて実戦投入したと発表していた。

国防総省によれば、このほか英国やイタリア、オランダ、トルコ、カナダ、オーストラリア、デンマーク、ノルウェーなどもF35をめぐる契約を締結している。

F35は史上最も高価な兵器システムと呼ばれており、開発ではたびたび遅れが生じていた。

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