米B52爆撃機、南・東シナ海を飛行 中国との緊張高まる中

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米国のB52が南シナ海と東シナ海を飛行/USAF/Getty Images

米国のB52が南シナ海と東シナ海を飛行/USAF/Getty Images

ワシントン(CNN) 米空軍が今週、南シナ海と東シナ海の上空で戦略爆撃機B52を飛行させたことが27日までに分かった。米国防総省の報道官らが明らかにした。米中間の緊張が高まる中での動きとなっている。

B52は今週初め、米領グアムを離陸して南シナ海上空を通過した。一帯では中国政府が人工島を造成し、係争領域に軍事施設を建設している。

マティス国防長官は26日、この飛行について聞かれ、「これが20年前で、中国が軍事拠点化を進めていなければ、爆撃機が(インド洋の英領)ディエゴガルシア島かどこかに向かったというだけのことだっただろう」と指摘。そのうえで、今回の飛行に通常の活動と異なる点はないと強調した。

また、国防総省のイーストバーン報道官によれば、25日には東シナ海付近でもB52が「定期的な合同活動」に加わった。

B52は日本の戦闘機に伴われて尖閣諸島(中国名・釣魚島)近くや、中国軍が一方的に宣言した防空識別圏内を飛行したという。

米中間ではここ1週間、さまざまな問題をめぐり緊張が高まっている。

トランプ大統領は26日、中国が今年の米中間選挙への介入を企てていると批判。また、米中間では通商摩擦も激化している。

先週には、中国が米海軍艦による香港寄港を拒否する場面もあった。一方、米側はロシア製兵器の購入を理由に中国軍の一部を制裁対象に指定したほか、国務省は台湾への兵器部品売却を承認。さらに、中国海軍の幹部が米側との会談を中止する事態も起きている。

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