米国務省職員を訴追、FBIに虚偽証言 中国へ情報提供か

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米国務省職員に対し、金品と引き換えに中国へ情報提供していた疑惑が浮上

米国務省職員に対し、金品と引き換えに中国へ情報提供していた疑惑が浮上

(CNN) 厳しい身上調査をクリアして米国務省に勤務していた職員が、中国の情報機関の要員2人から数万ドル相当の金品を受け取っていながら米連邦捜査局(FBI)に虚偽の証言をしたとして、捜査妨害などの容疑で訴追された。米連邦警察が29日に発表した。

調べによると、キャンデス・クレイボーン容疑者(60)は情報提供と引き換えに、現金やiPhone、ノートパソコンなどを受け取っていたほか、食事や旅行の招待や、家具付き住宅の提供を受けていたとされる。

国務省では1999年以来、複数国での勤務を経て、直近では首都ワシントンでオフィス管理業務を担当。28日に逮捕され、捜査妨害や虚偽証言の罪に問われている。

検察によると、中国情報当局がクレイボーン容疑者に接触したのは、米国の中国にかかわる政治、経済、安全保障政策や、中国に対する情報収集活動の実態、外交にかかわる政治家や情報当局者の経歴といった情報を入手するのが目的だったと見られる。

調べによると、中国の要員がクレイボーン容疑者の銀行口座に2500ドル(約28万円)を送金し、中国政府との経済会議の成果に関する米政府の内部評価を入手するよう依頼したこともあった。

クレイボーン容疑者が一般に公開されている情報の提供でこの要請に応じると、要員側は内容についての詳しい説明を求め、電子メールでの返信は「他人に傍受されかねない」との理由で控えるよう求めたとされる。

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