全米で「移民のいない1日」、休業通じ社会への貢献アピール

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全米で「移民のいない1日」

(CNN) トランプ米大統領の移民政策に反対する抗議運動「移民のいない1日」が16日、全米で展開された。各地でレストランや商店が店を閉め、外国出身の調理師や食器洗い係、ウェーター、清掃係、大工、デリバリー担当者などは仕事を休んで抗議デモに加わっている。

「移民のいない1日」は、米国社会への移民の貢献を印象付ける目的で企画された。ニューヨークやロサンゼルスでは、参加者が「イエス・ウィー・キャン」のプラカードを掲げて市内をデモ行進した。

「私たちはこの国の経済に大きな役割を果たしている」。テキサス州オースティンで飲食店を営むトリニダッド・マシアスさんはCNN系列局KXANの取材にそう語り、「もし私たちが作り出さなければ、もし私たちが国外退去させられたら、そして仕事に来なければどうなるか。この国は崩壊する」と訴える。

シカゴでも多数のレストランなどが閉店し、数百人がユニオン公園で集会を開いて市内をデモ行進した。シカゴ全域で食品配達を行っているグスタボ・カリヨさんもこの日は休業。「私たちは犯罪者ではない」「私たちはただ、家族のために懸命に働こうとこの国に来た」とCNN系列局のWLSに語った。

首都ワシントンでは、参加者がトランプ大統領の提唱する国境の壁などに抗議するプラカードを掲げ、ホワイトハウスを目指してデモ行進。ノースカロライナ州シャーロットでは、数千人のデモ行進で道路がふさがれて車両が通行できなくなり、一部が通行止めになった。

世論調査会社ピュー・リサーチ・センターによると、米国内の不法移民は約1100万人。2014年の時点で800万人の不法移民が就労している。

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