米下院、オバマケア撤廃に向けた予算案を可決

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米下院、オバマケア撤廃へ一歩

ワシントン(CNN) 米下院は13日、医療保険制度改革(オバマケア)撤廃に向けた予算決議案を賛成227票、反対198票で可決した。

上院は今週、同予算案を可決していた。共和党は今後、上院での議事妨害を回避できる「予算調整」の制度を利用し、オバマケア撤廃に向けた動きを加速させるとみられる。ただ、オバマケアの代替案については党内でまだまとまっていない。

決議案に反対した共和党議員は9人のみ。民主党から決議案に賛成した議員は1人もいなかった。

共和党議員の一部は、オバマケアの代替に向けた明確な案が同党にはまだ無いとして懸念を表明。ペンシルベニア州選出の穏健派、チャーリー・デント議員は13日の決議により保険市場がさらなる混乱に陥る可能性もあると警鐘を鳴らした。

また、ニュージャージー州選出のトム・マッカーサー議員は、オバマケア撤廃に向けた動きは性急すぎるとの考えから反対票を投じたと明かした。ただ、共和党指導部の目標は理解しているとし、これに同意する姿勢を示した。

共和党のライアン下院議長は下院で行った演説で、同党が膨大な保険関連法を正すための「救援隊」を送り込むと強調。オバマケア成立時に「巨大な政府の実験」をやめるよう訴えたことに言及し、「この実験は失敗した。この法律は我々が審議している間にも崩壊しつつある。事態がさらに悪化する前に阻止しなければならない」と述べた。

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