大型ハリケーン、米国の死者17人に

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「マシュー」の勢力弱まる 警戒は必要

(CNN) カリブ海から米南東部にかけての地域に甚大な被害をもたらした大型ハリケーン「マシュー」は9日午後、次第に勢力を弱めながらノースカロライナ州沖を東へ進んだ。米国内の4州で死者少なくとも17人が報告されている。

国立ハリケーン・センターによると、マシューはハリケーンから低気圧に格下げされたものの、依然として弱いハリケーンと同等の風速を維持している。CNNの気象専門家は、マシューの中心付近の構造が変化しただけで、周囲では豪雨や強風への警戒が必要だと注意を促した。

米国内で最も大きな被害を受けているノースカロライナ州の当局が9日に発表したところによると、同州東部ではヘリコプターなどで住民約1000人が救助され、3000人が避難所での生活を強いられている。停電の影響は約58万5000人に及んでいる。川の氾濫による洪水は今後数日間続く見通しだ。

甚大な被害を受けた同州フェイエットビルの街では樹木が倒れ、水が胸の高さまで達するなか、州兵らが救出作業にあたった。ローリーとランバートン付近のダム2つも決壊した。

同州で7人が死亡、4人が行方不明となっているほか、フロリダ州で4人、ジョージア州とサウスカロライナ州でそれぞれ3人の死者が報告された。

ただマシューは今後2日以内に消滅するとみられ、当初指摘されていたような再上陸などの恐れはなくなった。

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