ゴリラ舎への男児侵入、警察が保護者を捜査 米シンシナティ

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ゴリラ舎では一時的に展示中止の措置が取られている

ゴリラ舎では一時的に展示中止の措置が取られている

(CNN) 米オハイオ州シンシナティの動物園がゴリラ舎に入り込んだ3歳の男の子を救うために希少なゴリラ1頭を射殺した問題で、シンシナティ警察は31日、男の子の保護者に対する捜査に乗り出すと発表した。

この事件では28日に3歳の男の子が柵をくぐってゴリラ舎の堀に入り込み、17歳のオスのニシローランドゴリラ「ハランベ」(体重約200キロ)に引きずり回された。係員は約10分後にハランベを射殺。男の子は軽傷で済んだ。

シンシナティ警察は、今回の事件につながった保護者の行動に焦点を絞って捜査を行い、ハミルトン郡検察と協議した上で立件すべきかどうか判断する方針。シンシナティ動物園の業務や安全対策に関する捜査ではないと説明している。

当局者によれば、事件当時、男の子は母親と一緒にいたことが分かっている。

一方、動物園水族館協会も今回の問題が起きた経緯を詳しく調べ、再発防止に努めると発表した。

動物園に対して年1回の立ち入り検査を実施している米農務省は、シンシナティ動物園による動物福祉法違反が事件につながった可能性について調べ、もし違反があった場合は公式調査に乗り出すと表明した。

CNNが農務省の記録を独自に調べたところ、同動物園は9件の違反を指摘されていた。ただしいずれもゴリラ舎とは無関係だった。

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