米主要都市の殺人、1~3月期は9%増 シカゴは70%増

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ワシントン(CNN) ニューヨーク、ロサンゼルスやシカゴなどを含む全米の50以上の主要都市や都市圏で今年1〜3月の第1四半期に発生した殺人事件は前年同期比で9%増の計1365件を記録したことが15日までにわかった。

強姦(ごうかん)や強盗、加重暴行や非致死性の発砲事件も増えていた。昨年同期に報告された殺人事件は1251件だった。

今回の統計は、全米の68カ所にある主要な警察や保安官事務所の代表らの団体MCCAがまとめた。同団体は都市部が共通に抱える治安問題を協議し、対策を練るのが目的で結成された。

今年第1四半期の殺人事件を都市別に見た場合、シカゴが70%増の141件と他都市を圧倒的に引き離す突出ぶりを示した。これに次いだのはロサンゼルスで55件から73件に増加。ラスベガスの40件は前年同期比でほぼ倍増の水準となった。

ただ、減少した都市もあり、ニューヨークでは前年の85件が68件に減っていた。

米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は、大都市などでの犯罪増加の背景要因について、取り締まり当局による過度に手荒な摘発方法を阻止するために導入した監視ビデオの存在が警官の捜査手法の変化につながったことがあると示唆。

同長官は記者団との意見交換の場で、警官や地元社会の行動方法が変化し、警察との情報共有量の変化につながった可能性があるとも指摘した。

一方、米ホワイトハウスのアーネスト報道官はコミー長官の発言内容を踏まえ、現実に何が起きているかは不明とし、確かな回答はないと述べた。

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