トランプ氏、外交政策で熱弁 「米国第一主義」を強調

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選挙戦とは異なる抑制された口調で自らの外交方針を説くトランプ氏

選挙戦とは異なる抑制された口調で自らの外交方針を説くトランプ氏

ワシントン(CNN) 米大統領選の共和党の候補者指名レースでトップを走る実業家のドナルド・トランプ氏は27日、ワシントンで外交政策に関する演説を行った。キーワードは「米国第一」だ。

この演説は「トランプ政権」のあり方を示すとともに、リーダーにふさわしい候補としての評価を固めることを目指したもので、トランプ氏は世界における米国の役割について大々的な方針転換を提案した。

経済・外交政策においては米国の利益を優先するが、米国が世界で果たす役割は今よりずっと強く、なおかつあいまいさを排したものになるため、欧州やアジア、中東の同盟国も新しい外交政策から利益を得られるとトランプ氏は主張。ただし同盟国もそれなりの財政的負担をすることを条件に掲げた。

演説はあらかじめ用意した原稿に基づく抑制された口調で行われ、トランプ氏が人気を集める大きな要因だった自由奔放な発言スタイルは影を潜めた。同氏は「米国第一主義こそが、私の政権の最重要テーマとなるだろう」と明言。「トランプ政権ではいかなる米国民も、外国の市民のために自分たちのニーズが二の次にされていると感じることはない」と語った。

また、トランプ氏は「米国の外交政策のさびを振り落とす」と誓い、「行き当たりばったりを目的あるものに、イデオロギーを戦略に、混沌(こんとん)を平和に置き換える」外交政策を提案すると述べた。

共和党の有力者の間では、今回の演説を評価する声が上がっている。上院外交委員会のコーカー委員長が「もっと詳細を聞きたい」と述べたほか、ギングリッチ元下院議長も、考察や議論に値する「真剣な」外交政策だとツイートした。

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