今も眠る米軍の不発弾、オバマ氏が除去支援表明へ ラオス

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ラオスを訪問したケリー長官(中央)

ラオスを訪問したケリー長官(中央)

米軍は当時の金額で1日当たり200万ドル(現在の1700万ドル=約20億円)を費やし、9年間にわたってラオスへの爆弾投下を続けた。これに対して過去20年で不発弾の処理や被害者の救済に費やした額は、年間平均で420万ドル(約5億円)にとどまる。

米議会は2010年、米政府がラオスの不発弾処理に500万ドル以上を拠出することを義務付けた。しかしこの額は、米国がアフガニスタンやイラクの不発弾除去に費やしている1億4500万ドルを大幅に下回る。

拠出額はその後着実に増え、議会は今年、ラオスの不発弾処理のために1950万ドルを計上した。この提案を後押ししてきたパトリック・リーイ上院議員(民主党)の側近は、「これは我々が作り出した問題であり、対応する道義的責任がある」と強調する。

オバマ大統領はラオスで今年開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議を見越して、国家安全保障会議(NSC)のベン・ローズ副補佐官を昨年同国に派遣。ローズ氏は、不発弾の問題がラオスの発展や貧困撲滅の妨げになっていると判断し、米国には不発弾処理を支援する義務があると大統領に提言した。

大統領も、この問題の恒久的な解決に努めるべき時だとの見解で一致。ローズ氏によれば、今年秋のラオス訪問で大統領は同国政府に対し、不発弾の大部分を処理できるだけの支援を約束する予定だという。

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