7億ドル投資の機雷探知装置に重大欠陥 米軍の新型艦

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(CNN) 米海軍の新型沿海域戦闘艦(LCS)の主要装備品とされる機雷探知の無人潜航装置(RMS)の性能に重大な欠陥が判明し、運用試験でも再三失敗を繰り返していることが12日までにわかった。海軍はこの装置の開発に過去16年、約7億ドル(約847億円)の資金を投じていた。

遠隔操作方式のRMSの性能の支障は、米国防総省の兵器試験評価部局が明らかにした。昨年9月にさかのぼる試験では海中での機雷探知や破壊の能力が一貫して実証出来なかったとしている。同省のフランク・ケンドール次官(調達担当)は、来年初めにRMS開発の再検討作業を実施する予定を明らかにしている。

潜航装置は、米軍需企業大手のロッキード・マーチンが開発。構想では、機雷敷設が疑われる海域でLCSが海中に流すソナー装置から放出される仕組みとなっている。海中で機雷探知に当たり、関連情報をLCSに即時に伝え、機雷回避や破壊の作業に導く。

兵器試験評価部局の昨年の年次報告書によると、RMSの試験失敗は連邦議会議員の批判も集めている。性能試験は今年も繰り返されたが信頼性の改善を示す統計データも得られず、信頼性の水準は約10年前の時期から変わっていないことが示唆されたという。

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