難民を宗教で選別、共和党候補の提案にオバマ大統領が怒り

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G20サミット、オバマ大統領の会見

ワシントン(CNN) 来年の米大統領選に名乗りを上げている共和党の候補者から、シリア難民の受け入れはキリスト教徒に限るべきだといった発言が相次いでいることに対し、オバマ大統領が16日、憤りをあらわにした。

オバマ大統領はトルコで開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の記者会見の場で、共和党候補者の発言に言及。こうした候補者はISISに対する強硬姿勢を見せようとしているにすぎず、イスラム教のシリア難民に対する恐怖心をかき立てていると非難した。

名指しこそ避けたものの、特に保守強硬派テッド・クルーズ上院議員の姿勢をやり玉に挙げ、「(難民は)キリスト教徒だけ受け入れてイスラム教徒は拒むべきだと言う連中もいれば、内戦から逃れてきた人の宗教を問うべきだと主張する政治指導者もいる。そうした連中の中には、政治的迫害から保護される恩恵を受けた家系の出身者もいるのに、恥ずべきことだ。それはアメリカ的ではない」と語気を強めた。

クルーズ氏の父はキューバからの移民で、キューバ独裁政権下でひどい暴行を受けたと語っていた。クルーズ氏はまた、シリアのキリスト教徒は被害者であり、テロの危険は生じさせないと述べる一方、イスラム教徒の難民受け入れは「狂気の沙汰」だと発言していた。

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