米当局、アフガン脱走兵の亡命を認める判断

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脱走した兵士のうち1人に亡命を認める判断が下された

脱走した兵士のうち1人に亡命を認める判断が下された

(CNN) 米国での軍事訓練中に脱走し、カナダへ逃げ込もうとして拘束されたアフガニスタン軍の兵士について、米当局がこのほど亡命を認める判断を下した。

この兵士は昨年9月、米マサチューセッツ州の基地で実施された共同訓練に参加。同20日の深夜、同僚のアフガン兵2人とともに外出先のナイトクラブから逃走した。

3人は2日後、ニューヨーク州北部のナイアガラの滝で橋を渡り、カナダ側へ越境しようとしたところを拘束された。

兵士は、アフガンへ帰国すれば反政府武装勢力タリバーンに狙われる恐れがあるとして亡命を申請したが、米移民審査当局は1月、「タリバーンはアフガン政権の機関ではないため政治亡命が適用されない」として却下した。

弁護士によると、不服審査委員会が6月25日、これを覆し、「タリバーンはアフガン政権の統制が及ばない抵抗勢力である」との認識に基づいて亡命を認めるべきだと判断した。兵士は通常の身元審査を経て、1~2週間以内に正式に亡命を認められる見通しだ。

弁護士がCNNに語ったところによると、本人はあきらめて送還される覚悟だったが、「知らせを受けて驚き、大変喜んでいる。米国での新生活を楽しみにしている」という。

今回の判断は、一緒に拘束された同僚兵士らの処遇にも影響を及ぼす可能性がある。

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