1世帯年8万円分の食品廃棄、環境への影響考えず 米調査

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調査の結果、米国では食品廃棄の環境への悪影響が十分認識されていないことが分かった

調査の結果、米国では食品廃棄の環境への悪影響が十分認識されていないことが分かった

ニューヨーク(CNNMoney) 米国人は1世帯当たり年間640ドル(約7万9000円)相当の食品を廃棄し、環境への悪影響をあまり心配していない――。業界団体、ケミストリー・カウンシルによる意識調査でこうした実態が明らかになった。

調査は1000人を対象に実施。食品の廃棄について何が気になるかを訪ねたところ、「お金の無駄」を挙げた回答者が79%と最も多く、世界の食糧問題を考えると罪の意識を感じるという回答も半数に上った。一方で、環境に与える影響を心配するという回答は15%のみだった。

しかし食品の廃棄は深刻な汚染問題を引き起こす恐れがある。米国での埋め立て量は食品が最多。これらの廃棄物は腐敗が進むことで温室効果ガスのメタンを発生させる。

食品を廃棄せざるを得なくなった最も大きな理由は、傷みやすい食材を買いすぎたことと、食べ残しを消費し切れなかったことだった。食品を捨てる頻度については「月に1回以上」という答えが回答者の4分の3、「1週間に1回」が半分を占めた。

ただし今回の調査は自己申告に基づいている。米政府によれば、世帯当たりの食品廃棄量は調査結果を上回る年間900ドル(約11万円)分に相当するという。

ケミストリー・カウンシルはポリ袋や容器のメーカーでつくる業界団体。当然ながら、食品はポリ袋やプラスチック容器に入れて保存するよう促している。

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