人種差別の病「まだ治らず」 オバマ氏、禁止用語も使い指摘

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オバマ大統領、今も残る人種差別を指摘 禁止用語も使用

ワシントン(CNN) オバマ米大統領が22日にインターネット上で公開されたインタビューの中で、黒人差別の禁止用語を使い、米国の人種差別との闘いはまだ終わっていないと強調した。

コメディアンのマーク・マーロン氏とのインタビューに応じたオバマ大統領は、「人種差別(の病)はまだ治っていない。公の場で『ニガー(nigger)』と言うのは失礼だというような単純な問題ではない」と指摘。「人種差別がまだ存在するかしないかをこれで測ることはできない。あからさまな差別だけにとどまる問題でもない。200~300年前に起きたことを何もかも一夜にして消し去ることはできない」と語った。

米国ではサウスカロライナ州チャールストン市にあるアフリカ系米国人の教会で9人が射殺された事件を巡り、人種差別を巡る論議が再燃した。オバマ大統領は任期満了を控え、人種について積極的に語ることが多くなっている。

インタビューでは白人の母とアフリカ系の父を持つ自身の幼少時の体験にも言及。1950~70年代に比べると「人種関係が大きく改善されたのは間違いない」としながらも、奴隷制度や人種差別的法律が残した負の遺産は今も存在していて社会に暗い影を落とし続け、「我々が受け継いでいる遺伝子の一部になっている」との見方を示した。

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