エボラ熱克服の米看護師、病院を提訴 「対応怠った」

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看護師のニナ・ファムさん。回復後の記者会見時の様子

看護師のニナ・ファムさん。回復後の記者会見時の様子

(CNN) 米テキサス州の病院に勤務していてエボラ出血熱に2次感染した看護師が2日、病院側は差し迫った危険を認識していながら対応を怠ったとして親会社のTHR社を相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こした。

原告のニナ・ファムさんは同州ダラスの病院に勤務する看護師。訴状によると、同病院でエボラ熱のため死亡した男性患者の看護を担当していて2次感染した。病院は、この患者が最初に受診した時点では入院させずに帰宅させていた。

訴状では、病院側がエボラ熱への適切な対応についての研修を怠り、感染を防ぐために必要な防具なども提供しなかったと主張。もし疾病対策センター(CDC)などの警告に耳を傾けて対応していれば、男性患者が助かっていた可能性もあったと指摘した。

男性患者が死亡した後もファムさんは、エボラ熱に感染した恐れはないと言われ、家族や友人との接触も禁じられなかったという。感染が確認されたのはその2日後だった。

訴状ではさらに、「THRはニナさんと飼い犬のベントリーに多大な支持と同情が集まっていることを知ると、急落したイメージを回復するためニナさんを宣伝の道具として利用した」とも主張。病院側が容体など公表したのはプライバシーの侵害に当たると訴えている。

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