アジア系の資産が増加基調、白人抜く勢い 米連銀調査

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ニューヨーク(CNNMoney) 米ミズーリ州セントルイスの連邦準備銀行は1日までに、アジア系米国民の所得額の中間値は白人と比べ高くなっているとの新たな報告書を発表した。

典型的なアジア系家庭の収入は過去20年間の大半で増加基調を示しているとも指摘。大学教育を受ける若年層の比率がアジア系で高いことを踏まえれば、純資産の額で今後10年もしくは20年で白人を上回る可能性があると予測した。

年齢が35~39歳層の学歴を人種別に見た場合、アジア系の大卒の比率は約65%で、白人は42%、アフリカ系(黒人)26%、ヒスパニック16%と続いた。大学院卒業ではアジア系が約3分の1を占め、白人の比率の2倍以上となった。アフリカ系では9%、ヒスパニックは5%だった。

アジア系における教育熱の高さが蓄財で白人との差を急速に縮める要因ともなっていると分析した。

アジア系家庭の純資産の中間値は1989年の時点で白人の約半分程度だった。しかし、2013年までに3分の2以上にまで追い付く伸びを示している。

一方で、この期間における白人とアフリカ系、ヒスパニックとの間の財産の格差はほとんど変わらない状態となっている。

同報告書によると、アジア系と白人は投資活動や借り入れなどの行動でも共通点が多い。アフリカ系やヒスパックに比べ、株式や民間企業への投資が目立ち、金融危機発生への備えにもなる当座資産の保有も多い。また、アフリカ系、ヒスパニックに比べ、平均的な債務額が約半分の水準となっていた。

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