米軍、ワシントン周辺に気球型レーダー

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気球型レーダー

(CNN) 米軍は22日、巡航ミサイルなどを警戒監視する大型の気球型レーダーシステム2基を首都ワシントン周辺に飛ばす計画だ。

これは北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)による統合対地攻撃巡航ミサイル防衛上空センサー網「JLENS」と呼ばれる防空システムの試験運用の一環だ。

全長約74メートルの大型気球は「アエロスタット」と呼ばれ、メリーランド州にある米軍の実験場の上空に飛ばされる。米軍関係者によれば現在の地上レーダーの約2倍、製造元のレイセオン社によると、テキサス州に匹敵する範囲をカバーできるという。

NORADによれば、JLENSを使えば「首都地域の防衛において効果的かつ正確に対応するための時間をさらに稼げる」ようになるという。

JLENSはそれ自体に攻撃能力はない。JLENSが外部からのミサイル攻撃を検知した際には、地上のミサイルで対応することになる。

NORADによればJLENSは監視装置ではなく、単に巡航ミサイルを検知するためのもので、カメラはついていない。

レイセオンによれば、アエロスタットは太く丈夫なケーブルで地上に係留される。秒速44.7メートルの風にも耐えられるように設計されており、テストでは秒速47.3メートルの風でも問題なかったという。

内部にはヘリウムが充填(じゅうてん)されており、30日間連続で飛ばしておくことが可能。レイセオンによれば、コストは航空機を使う場合の5~7分の1で済むという。

この季節、NORADは「サンタクロースの追跡」という重大な任務も背負っている。NORADによれば、サンタ追跡にもJLENSが集めた情報を活用する予定だという。

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