警官は「手を上げた少年を撃ち続けた」、新たな証言 米

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抗議デモに催涙弾 米警官の少年射殺

米ミズーリ州ファーガソン(CNN) 米ミズーリ州ファーガソンで9日にアフリカ系米国人のマイケル・ブラウンさん(18)が警官に射殺された事件で、新たな目撃証言が出た。

事件を目撃した女性は13日、CNNのインタビューに対し、「(パトカーの)窓越しにブラウンさんと警官が激しく争っていた」と述べた。女性によれば、ブラウンさんが窓の外にいるときに銃弾が一発発射された。ブラウンさんは車から離れたが、警官がパトカーから降りてブラウンさんを追いかけて撃った。ブラウンさんは両手を上げたが、警官は撃ち続けたという。

現場周辺では、警官によるブラウンさん殺害に抗議する住民のデモが続いており、警察は13日夜、「もはや平和的な抗議行動とは言えない」としてデモ隊に向け催涙弾を発射した。また同日、別の数十人のデモ隊がファーガソン警察署の外にプラカードを持って集まり、抗議活動を行った。

警察は事件の経緯について、ブラウンさんは警官の銃を奪おうとして争って射殺されたと説明しているが、一方で、警官の「恥ずべき」暴力行為に見えたとの複数の目撃談もある。当時、ブラウンさんは武器を所持していなかった。

警察は13日、ブラウンさんを撃った警官は事件当日、殴られて顔の左側が腫れていて、病院で手当てを受けていたと明らかにした。

ブラウンさん殺害から5日が経過したが、いまだに引き金を引いた警官の名前は公表されておらず、「警察による隠ぺい」との非難の声が上がっている。

しかし、ファーガソン市のノールズ市長は、警察にはブラウンさんを射殺した警官とその家族を殺害するとの脅迫状が届いており、さらなる暴力事件を避けるために警官の名前の公表を控えていると説明した。

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