「ロシアは核戦力廃棄条約に違反」 米が非難

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オバマ氏(右)はプーチン氏に書簡を送ったという

オバマ氏(右)はプーチン氏に書簡を送ったという

ワシントン(CNN) 米政府は28日、1987年に米国と当時のソ連との間で結ばれた中距離核戦力(INF)廃棄条約にロシアが違反したとの見方を示した。ロシアが2008年から巡航ミサイル実験を実施していることを理由として挙げている。米国務省やホワイトハウス高官が明らかにした。

国務省高官は、「これは極めて深刻な問題であり、我々はロシアとの間で対応を模索してきた」と語った。

ホワイトハウス高官は、同条約では射程500~5500キロの地上発射式巡航ミサイルの保有、製造、飛行実験と、そうしたミサイルの発射装置の保有や製造を禁じていると説明。「2014年版の同条約順守報告書で、ロシアが条約に違反したと認定した」と語った。

オバマ米大統領はこの問題についてロシアのプーチン大統領に書簡を記した。

米政府は北大西洋条約機構(NATO)の同盟国にもロシアが条約に違反した疑いがあると伝えたという。

当局者によれば、米政府はロシアに対しては2013年にこの問題を持ち出し、ロシアを再び条約に従わせるため高官級協議の開催を提案してきたという。ロシア側は、この件は既に終わったとの認識を示している。

米ロの関係はウクライナ問題を巡って冷え込んでおり、ブリンケン米大統領次席補佐官(国家安全保障問題担当)は同日、ロシアに対して新たな制裁を課すと発表した。

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