死刑執行でトラブル、囚人はその後死亡 米

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(CNN) 米オクラホマ州で29日に執行されていた死刑が、薬物注射の開始後になって中止された。死刑囚はまもなく心臓発作とみられる症状で死亡したが、この日予定されていた2件目の死刑執行についてはファーリン知事が2週間の差し止めを命じた。

執行に立ち会った地元メディアの記者らによると、死刑囚は意識を失わせる目的で麻酔が注射されてから7分後の時点でも意識があった。約16分後には口や頭を動かし、起き上がろうとしたり声を出したりする様子がみられた。

州刑務当局の責任者は、死刑囚が麻酔注射から43分後に心臓発作で死亡したとの見方を示した。

同責任者によると、死刑囚には麻酔に続いて第2、第3段階の薬物が注射された。薬物の効果が表れないとの懸念から医師が調べたところ、管の「破裂」が起きていたという。

知らせを受けて州司法長官が調査に乗り出し、ファーリン知事は死刑執行の差し止め命令を出した。

この日に処刑される予定だった2人の死刑囚はともに殺人と強姦などで有罪判決を受けていた。死刑廃止を主張する活動家らは、執行を無期限で停止すべきだと主張している。

死刑執行に使われる薬物を巡っては、欧州の製薬メーカーが自社製品による死刑執行を相次いで拒否したため、全米各地の州が代替薬などの手配を迫られた。これを機に昨年以来、死刑の合憲性を問う議論が改めて注目を集めている。

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