米空母、地中海での配備期間延長へ ウクライナ情勢に対応

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(CNN) 米国防総省高官は13日までに、ロシアが軍事的圧力を強めるウクライナ情勢をにらみ地中海で活動中の米空母「ジョージ・H.W.ブッシュ」の配備期間を延長する計画を明らかにした。オバマ政権が13日に正式発表の見通し。

配備の延長は、ウクライナ情勢への危惧を強める北大西洋条約機構(NATO)の同盟国に対し米軍関与の継続を保障する措置としている。

ただ、複数の米政府当局者はウクライナ情勢を受け米軍のプレゼンスを高める新たな軍事的努力の一環と形容。周辺地域における米軍事力の配置について見直しを進めていることを明らかにした。

ウクライナ危機に際し、米政府は現在、外交手段による事態打開を重視している。しかし、米軍当局者によると、ホワイトハウスでは軍事的対応に関する突っ込んだ協議も行われているという。

外交努力についてはケリー米国務長官がロシアのラブロフ外相と会合を重ねるなどして着地点を模索し、ロシア側にも外交交渉へのより積極的な姿勢がみられるという。ただ、オバマ政権高官は大きな外交成果は期待出来ないとの認識も示した。

米政府当局者はロシア軍が実効支配するとされるウクライナ南部クリミア半島地域に対するプーチン・ロシア大統領の今後の措置について、小規模の兵力の追加派遣は続けるものの軍事的な緊張を高めることは想定していないと分析。

ただ、ロシア軍などはクリミア半島で強固な指揮系統を既に築き、情勢統制を続けるため極めて厳しい「作戦行動規定」を設けているともみている。

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