米海軍、ノロ退治の秘訣は徹底的な衛生対策

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米海軍の「ノロ対策」は

米バージニア州ノーフォーク(CNN) 今年1月にカリブ海周航の豪華客船内で大規模なノロウイルス感染が2件相次ぐ騒動が起きたが、現役兵士32万3000人を擁する米海軍の艦船はこれまで艦内での大きな伝染病発生とは無縁であり続けている。

その秘訣(ひけつ)は、任務が麻痺(まひ)する事態を恐れ、手洗いなど衛生対策の徹底的な敢行命令にあるようだ。

兵士や海兵隊員合わせて約3200人が乗り込む強襲揚陸艦「Iwo Jima」。米バージニア州ノーフォークに停泊中に取材に応じたジム・マクガバン艦長は「乗組員100人が病気になれば作戦遂行能力が致命的な打撃を被る。10人もしくは20人が病気になる事態でも深刻に受け止めている」と語った。

艦長は以前乗船していた小型艦艇で乗組員30人の半数が病気に陥る危機に直面したことがある。乗組員が手を適切に洗わないで製氷室に手を入れ、別の者が氷を取り出したのが原因だった。

同強襲揚陸艦内では体調不良を覚えた際、医務室への報告が義務付けられている。医務担当将校によると、何らかの理由などにより報告しなかったことが判明すれば上官が強制的に命じるという。

米海軍のマシュー・ネイサン軍医総監によると、Iwo Jimaでは作戦に出動する前、全乗組員の医療診断が実施され、乗船前に予防接種を受ける。

船内で伝染病が発症すれば、隔離措置を取って他の乗員から遠ざけ、任務の部署や食堂などへの出入りを禁止する。また、患者全員の動向はその後、監視の対象となる。

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