米無人機攻撃、パキスタン政府かつては協力 米紙報道

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(CNN) パキスタン政府高官は長年にわたり、米無人機の攻撃を秘密裏に承認し、標的を提示したこともあった。米紙ワシントン・ポスト(電子版)が24日までに伝えた。

同紙によれば、2007年後半~11年後半にかけての少なくとも65件の攻撃について、米中央情報局(CIA)とパキスタン当局の極秘の内部文書を入手したという。

また、パキスタン当局は、無人機攻撃について定期的に米側からの報告を受けていたほか、標的の選択に積極的に関わったケースもあった。2010年のとある文書には「パキスタン政府の要請で」行った攻撃についての記載がある。

ホワイトハウスのカーニー報道官は24日、この記事に関しての質問に対し、具体的な作戦については答えられないとしつつ、「両国の協力とテロ対策ということであれば、パキスタン側と定期的な対話を続けている」と述べた。

訪米中のパキスタンのシャリフ首相は23日、オバマ大統領と会談。無人機攻撃の問題を取り上げ、「こうした攻撃を終わらせる必要性を強調した」と記者団に語った。

パキスタン外務省のチョードリー報道官も24日、「匿名の情報源に基づく特定の報道についてはコメントしない」としつつ、「過去に合意があったかどうかはともかく、現政権は無人機攻撃を国際法違反でわが国の主権の侵害にあたると考えている」との立場を繰り返した。

パキスタン領内における米無人機による攻撃はムシャラフ政権下の04年に始まった。

ムシャラフ元大統領は4月、パキスタンの要職経験者としては初めて「二次的被害の可能性がないほんの数回に限って」米無人機による攻撃を認めたとの発言を行っている。

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