米国、警戒呼び掛け アルカイダがテロ計画か

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米国、テロ情報を受け渡航警告

イエメン・サヌア(CNN) 米国は最新情報を基に、アラビア半島で活動する国際テロ組織アルカイダの工作員らが、米国など西側諸国に対する攻撃計画の最終段階に入ったと判断したことが、複数の米当局者の話から明らかになった。

この警告を受け、米国務省は2日、アルカイダが中東や北アフリカなど複数の地域でテロ攻撃を行う恐れがあるとする渡航警告を出した。また米政府は念のため、4日に攻撃の対象となりそうな国の21の大使館と領事館を一時的に閉鎖することを決めた。

米当局者によると、どこが標的となっているかは定かではないが、米当局は6日までにイエメンの米大使館が攻撃される恐れがあると見て、警戒を強めている。

米シンクタンク、ランド研究所のセス・ジョーンズ氏によると、アルカイダのリーダー、アイマン・ザワヒリ容疑者は、下部組織であるアラビア半島のアルカイダ(AQAP)のナーセル・ウハイシ指導者を、アルカイダ全体を統括する指揮官に任命したという。

米国はザワヒリ容疑者とウハイシ指導者の関係が強まったことを重く見て、必要な措置として大使館閉鎖に踏み切ったとジョーンズ氏は見ている。

また2日、イスラム聖戦士向けの掲示板にザワヒリ容疑者のものと思われる音声メッセージが投稿された。メッセージの中で、ザワヒリ容疑者らしき人物は、エジプトのムルシ大統領の追放を批判するとともに、イスラム教徒たちにエジプトの分裂阻止に向けて団結するよう呼び掛けている。

イエメンの国家安全保障当局者によると、同国もAQAPが首都サヌアなど複数の主要都市への攻撃を計画しているとの地元情報機関からの情報を受け、全国で警戒を大幅に強化しているという。

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