気温が上がると犯罪増加? 米ニューヨーク市

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米ニューヨークの夜景

米ニューヨークの夜景

ニューヨーク(CNN) 気温の急上昇とともに、銃撃事件が急増――。米ニューヨーク市で暑さと犯罪発生率の相関関係を示すかのような数字が報告され、ブルームバーグ市長や犯罪学者らのコメントが話題を呼んでいる。

同市内では32度を超える異常な暑さとなった先週末の3日間に、26人が銃で撃たれ、このうち7人が死亡した。ブルームバーグ市長は3日、「気温が上がると犯罪発生率も上がるようだ」との見方を示した。

同市長は一方で、今年1月1日以降に発生した銃による殺人事件は127件で、昨年の同時期に比べ40件も減少していると強調。先週1週間の発砲事件は、週末分を入れても過去10年間で最も少なかったと述べた。

ボストン大学で犯罪学などを研究するジェームズ・アラン・フォックス教授は、気温と犯罪発生率が連動する可能性もあると主張する。同教授の研究によると、寒い時は屋内にとどまる人が多いのに対し、暖かくなると友人や家族、他人同士の接触が増え、トラブルの起きる確率が高くなる。ただし気温が30度台後半まで上昇した場合は外出する人が減り、犯罪者の活動も不活発になるという。

これに対してニューヨーク市立大学のジョン・M・シェイン教授は、「タイミングが一致したというだけでは情報不足。気温と犯罪が連動していると結論付けるわけにはいかない」と指摘する。

同市は昨年11月、5つの行政区で殺人事件や銃や刃物を使った犯罪が1件も発生しない「犯罪ゼロの日」を記録した。市長は年末に「全米で最も安全な大都市がさらに安全になった」として、市警の努力をたたえた。

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