ボストン爆破テロ容疑者を埋葬、「抜き打ち」実施に地元反発

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ボストン爆破テロ容疑者、埋葬先探しが難航

(CNN) 米ボストン・マラソンを襲った連続爆破テロ事件で、警官との銃撃戦の末に死亡したタメルラン・ツァルナエフ容疑者(当時26)がバージニア州の墓地に密かに埋葬されていたことが11日までにわかった。

メリーランド州に居住する同容疑者のおじがCNNに明らかにした。埋葬先の決定については、米国人が犠牲となる事件の性格から容疑者が住んでいたマサチューセッツ州が拒絶するなどして難航。

バージニア州の墓地の地元行政当局や住民は今回の埋葬について事前にほとんど知らされておらず、抜き打ち的な措置に困惑や反発が生まれている。

おじによると、埋葬先は田園地帯であるバージニア州ドスウェルのイスラム教墓地。埋葬は、同地で活動する多宗派間の協力組織が受け入れた後に行われたという。

ドスウェルの住民数は約3万人。地元住民の間では今回の埋葬に批判が出ており、容疑者の両親が住むロシア南部で行われるべきだとの声もある。また、地元行政当局も埋葬は事前に知らなかったという。

4月15日に起きたテロ事件では3人が死亡、200人以上が負傷した。ツァルナエフ容疑者は警官と撃ち合って負傷、搬送先の病院で死亡した。

遺体はマサチューセッツ州ウースターの葬儀場に安置され、引き取り先を探していたが難航していた。ウースターでは埋葬反対の抗議が起き、容疑者が住んでいたケンブリッジの市長は抗議活動やメディア取材など地域社会の秩序を混乱させかねないと地元での埋葬を認めない考えを示していた。

この中でウースターの警察は今月9日、ある個人が遺体をウースターから移動させることを申し出たことを明らかにしていた。

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