米上院議員あての封書から猛毒リシン検出 容疑者特定か

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米議員あての封書から猛毒リシン検出

ワシントン(CNN) 米国会議事堂あての郵便物を扱うワシントン郵便施設で16日午後、猛毒リシンの入った封書が見つかった。議会と捜査当局の情報筋がCNNに語った。

捜査当局筋によると、初期検査で封書に陽性反応がみられ、メリーランド州内の研究所でリシンが確認された。あて名は共和党のロジャー・ウィッカー上院議員(ミシシッピ州選出)上院議員。テネシー州メンフィスの消印だが、差出人の住所は書かれていない。

マカスキル上院議員は記者団に、容疑者はすでに特定されていると語ったが、事情に詳しい情報筋によると、16日夜の時点で拘束された者はいない。ウィッカー議員の身辺には警護要員が配置された。

国会議事堂では2001年、上院議員らに炭疽(たんそ)菌入りの手紙が送りつけられた事件を受け、郵便室を外部へ移設していた。

リシンはトウゴマの種子から抽出される猛毒物質。解毒剤はなく、ピンの先ほどのわずか500ミリグラムでも致死量となり得る。一部の国では過激派との関連も指摘されてきた。

78年にはブルガリアの反体制活動家ゲオルギー・マルコフ氏が亡命先のロンドンで、リシンを仕込んだ傘で刺されて殺害された。議事堂の郵便室では04年にも上院議員あての封書からリシンが検出されたが、職員らに健康被害はなかった。

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