座礁した米掃海艦、艦首部分を切断し撤去 フィリピン沖

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撤去された艦首部分=U.S. NAVY提供

撤去された艦首部分=U.S. NAVY提供

(CNN) 今年1月にフィリピン南西部のトゥバタハ環礁で座礁した米海軍第7艦隊の掃海艇「ガーディアン」の撤去作業で、米海軍は28日までに、艦首部分を切断して現場から撤去した。フィリピン通信(PNA)などが伝えた。

解体作業は先月から開始。第7艦隊のブログによれば、切断された船体の一部が引き上げられたのはこれが初めてで、船体は4つに分けて引き上げられる予定。切断される各部分の重さは約250トンもあるという。

作業の指揮を採る米海軍のマーク・マシューズ大佐は同ブログで「切断の準備は困難をきわめた」と述べた。船体の切断は海軍のダイバーと専門業者が、チェーンソーなどを使って手で行ったという。

艦首に続き、補助機関室を含む部分も引き上げられた。

フィリピン沿岸警備隊によれば、米海軍は4月第2週には引き上げを終える予定だという。

座礁事故が起きたトゥバタハ環礁は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に指定されている。ユネスコによれば約500種の魚類、350種のサンゴのほか、クジラやイルカ、ウミガメが生息し、海鳥の繁殖地にもなっているという。

事故により、環礁のうち4000平方メートルが被害を受けたとみられる。米海軍はできる限り復旧に努める意向を表明している。

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