ライオン肉の食用禁止法案、イリノイ州で提出

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クルーガー国立公園の保護区域を歩くライオン

クルーガー国立公園の保護区域を歩くライオン

(CNN) 米イリノイ州で、ライオン肉を食用とすることを禁じる法案が提出されている。もし成立すれば、米国の州としては初めてになるという。

「ライオン肉法案」はルイス・アロヨ州議会議員が先月提出した。ライオンの食肉処理や、食用を目的としたライオンの飼育、輸出入、売買などを禁じる内容。飲食店などでライオン肉を出すことも禁止され、違反した場合は禁錮1年と2500ドル以下の罰金が科せられる。

米農務省によれば、ライオンは米国で絶滅危惧種としての保護指定を受けておらず、販売を規制する法律も存在しない。農務省や食品医薬品局の検査対象にもなっていないという。

アロヨ議員は法案を提出した理由について、「私の知る限り、ライオン肉を販売していると思われる会社がイリノイ州に2つある。ライオン肉を食べなければならないほど景気は悪くない」と語り、「ライオンは動物園やジャングルにいるものであって、食べるものではない」と力説した。

米国ではカンザス州のレストランが2012年にライオン肉をメニューに取り入れて批判の的になったことがある。後にライオン肉は撤回したが、3月12日現在もイグアナ、アルパカ、ニシキヘビなどの提供は続ける。

その2年前に「ライオンバーガー」を出して爆破予告まで受けたアリゾナ州のレストランは、イリノイ州の業者から肉を仕入れたと報じられていた。

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