全米でインフルエンザが猛威、重症化の傾向も

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(CNN) 全米各地でインフルエンザが猛威を振るっている。当局によると、今シーズンは例年よりも早く流行が始まり、半数以上の州で流行が拡大。症状は前年に比べて重症化する傾向が強いという。

米疾病対策センターによると、インフルエンザの流行が拡大している州は昨年12月23~29日の時点で41州となり、前週の31州からさらに増えた。インフルエンザで入院した患者はこれまでに確認されただけで2257人に上り、子どもの間では18人の死者が出ている。

インフルエンザが特に猛威を振るっていると認定された29州のうち、マサチューセッツ州ボストンでは市長が公衆衛生の非常事態を宣言した。市当局によると、ボストンで昨年10月1日以降に確認されたインフルエンザの患者は、前年の10倍に当たる700人に達している。市長は無料予防接種などの対策を打ち出し、具合が悪い時は通勤や通学を控えるよう呼びかけている。

一方、ペンシルベニア州では、州当局のまとめで今シーズンに入って22人がインフルエンザ関連の症状で死亡した。大半は65歳以上の高齢者だが、50歳未満の2人も含まれる。

ミシガン州でもこれまでに子ども4人が死亡。シカゴの病院の医師は、患者の多さは過去12年で最悪の状況だと話す。

専門家によると、今年流行しているのは「H3N2」と呼ばれるインフルエンザウイルスで、重症化しやすいのが特徴だという。一方で、予防接種の効果が出やすいことも分かっており、今から予防接種を受けてもまだ遅くはないと専門家は呼びかけている。

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