米携帯各社、携帯メールからの911緊急通報に対応へ

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(CNN) 米国の110番に当たる「911」に携帯メールを送って緊急通報しようとする利用者が増えていることに対応して、米連邦通信委員会(FCC)は7日、携帯電話各社が2014年5月15日までに、携帯メールを使った911番通報に対応することで合意したと発表した。

FCCは、「911番通報も21世紀の通信手段に追い付かなければならない」と指摘している。

実現のためには携帯電話会社の対応に加えて、各地の受信センターが機器やソフトウェアを導入し、研修などを行う必要がある。しかしFCCなどは、いずれ米国の人口の90%が携帯メールによる911番通報を利用できるようにしたい考え。ただし、携帯電話会社以外が提供するメールや、ローミングサービスには対応しない。

また、携帯から911に送信したメールが届かなかった場合、自動返送メールで送信者に配信不能を知らせて電話での通報を促すシステムも、2013年6月30日から導入される。

911の通報システムは現在、地域ごとに運営されているが、これを全米規模で刷新し、インターネットや写真などを使った通報にも対応できる次世代システムの導入プロジェクトが進められている。

911に寄せられる推定2億4000万件の通報のうち、携帯電話回線を使った通報は約3分の1を占める。基地局を調べて通報者の居場所を割り出す技術などは一部で導入される一方、メールでの通報受け付けは対応が難しかった。

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