ロシア攻撃型原潜が米国近海に出現、3年ぶり 領海侵犯なし

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(CNN) 米国防総省当局者は11日までに、同国東部の南部海域の公海内で先月下旬、米海軍がロシアの攻撃型原子力潜水艦の活動を探知し、追跡したことを明らかにした。発見したのは東部沖から約443キロの海域で、領海侵犯や特定の海軍艦船の動きを追っていた形跡はないと述べた。

ただ、フロリダ州沖で米空母の戦闘艦船群が演習を実施していた時期と重なるとも指摘した。米国近海でロシアの潜水艦が発見されたのは2009年以来、初めてとなる。

国防総省当局者はロシア原潜による米国近海での活動について、ロシア政府が以前主張していた深海での監視作戦の強化に言及。今回の行動の主要な目的は不明だが、冷戦時代によく見られた対潜水艦演習の一環とみている。

米東部沖に接近したのはシエラ2型の新型で、セベロモルスクに司令部がある北方艦隊に所属しているともみられる。このタイプの原潜が米国沖合で確認されたのは初めて。

探知に成功した方法には触れなかったが、米海軍は不審な潜水艦探索活動で空中や海中にセンサーを仕掛けている。

米南部ジョージア州のキングズベイには弾道ミサイル搭載の攻撃型潜水艦の主要基地があるが、ロシア原潜が近付くようなことはなかったとしている。

ロシア原潜はその後、針路を反転して欧州方面へ向かい、今月6日の時点では米国沿岸部からは約966キロの海域にいるのが確認されていた。

シエラ2型は米軍のロサンゼルス級攻撃型潜水艦に性能が類似しているが、弾道ミサイルは積んでおらず搭載の武器は機雷や対潜水艦兵器となっている。

同潜水艦の米国近海への接近はニュースサイト「ワシントン・フリー・ビーコン」が初めて報じていた。

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