米情報機関予算が2年連続の削減、9・11後の激増から一変

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クラッパー米国家情報長官

クラッパー米国家情報長官

(CNN) 米情報機関を束ねるクラッパー国家情報長官は4日までに、2012会計年度(11年10月~12年9月)における情報機関の関連予算が前会計年度比で1%減の総額539億ドル(約4兆3120億円)になったとの声明を発表した。

2年連続の削減で、今後も切り詰めは続く見通し。同長官は先に、13会計年度での予算は2.4%減の526億ドルの規模になるとの見通しを示していた。長官は今年1月、連邦議会に対し予算削減が続く中で世界でも最高水準の情報機関を維持するのは困難と警告していた。

米国防総省によると、12会計年度での軍情報機関絡みの予算は10%減の215億ドルとなった。軍の情報機関の予算は別途の財源から充てられており、クラッパー氏が今回発表した予算規模からは除外されている。同長官は16の情報機関を統轄している。

情報機関関連予算は01年発生の米同時多発テロ後の数年間、激増。10会計年度では801億ドルの過去最高額に達していた。

12会計年度でクラッパー長官は当初、若干の増加を要請。しかし、行政管理予算局が国家財政赤字を減らすため全省庁や政府機関に一層の予算削減を求めたため実現しなかった。

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