「サンディ」の死者15人に、NYは地下鉄冠水や火災も 米

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(CNN) ハリケーンから温帯低気圧となって米東海岸に上陸した「サンディ」による被害が拡大している。30日未明の時点で米国での死者は少なくとも15人に上り、650万人以上が停電に見舞われている。ニューヨークでは地下鉄網が冠水し、大規模な火災も発生した。

死亡した15人のうち、ペンシルベニア州在住の8歳の少年ら数人は、倒木や大枝の下敷きとなった。カナダでも女性1人が飛んできたがれきの直撃を受けて死亡。サンディは先週以降、カリブ海沿岸でも数十人の死者を出していた。

停電はバージニアからメーンまで13州と首都ワシントンの広い範囲に及んでいる。空の便もまひし、連邦政府機関の閉鎖が続く。

ニューヨーク市内では地下鉄のトンネルが冠水した。水をくみ出すのに14時間~4日間かかるとみられる。マンハッタン最南端のバッテリーパークでは約4.2メートルの高波を記録。強風と冠水で送電システムが停止し、高層ビル街は停電で暗闇に包まれた。

同市クイーンズ区では大規模な火災が発生し、消防当局によると住宅50棟以上が全焼した。現場には消防士200人以上が出動した。出火の原因は明らかになっていない。また、同市のニューヨーク大学付属ランゴーン医療センターでは非常用電源が故障し、地下に流れ込んだ水が深さ3メートルに達した。患者260人が避難し、看護師らは人工呼吸器を手動で操作している。

ニュージャージー州のアトランティックシティの中心街はひざの高さまで浸水し、海から流されたがれきや海草が漂っている。

予報によると、米東部からカナダにかけての広い範囲で強い風と豪雨が続く見通し。また、ウェストバージニア州の山間部では31日朝までに最大90センチの積雪が予想される。

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