米国の西ナイル熱の流行、過去最大規模に 38州で患者1000人超

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(CNN) 今夏の米国における西ナイル熱の流行は過去最大規模であることが、米疾病対策センター(CDC)の統計で明らかになった。

今年1月から8月21日までにCDCに報告された患者数は1118件で、米国内での感染例が初めて見つかった1999年以降、最多となった。38の州で人への感染が報告され、うち41人が死亡した。22日にはアーカンソー州でさらに1人が死亡している。

「流行のピークは通常8月半ばだが、発症して受診し、医師から報告が上がるまでに2週間かかる」とCDCで蚊が媒介する感染症の対策にあたっているライル・ピーターセン博士は言う。「感染例はもっと増えると予想している」

ピーターセン博士によれば、今年の大流行の原因は不明。だが、暖かい天候が人に感染しやすい条件を作ると見られている。

感染例の約75%はテキサス州とミシシッピ州、ルイジアナ州、サウスダコタ州、オクラホマ州で占められている。最も多いのはテキサス州で、同州当局によれば感染報告数は586件で21人が死亡した。

西ナイル熱は蚊を媒介とする感染症。ウイルスを持っている蚊に刺されても約80%の人は発症しないが、150人に1人は重症化し、死に至ることもある。

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