オバマ米大統領、シリア反体制派支援認める大統領令に署名

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ワシントン(CNN) 反体制派と政府軍の戦闘が続くシリア情勢をめぐり、オバマ米大統領が米国による反体制派の支援を認める極秘大統領令に署名したと、複数の政府当局者が1日にCNNに語った。

大統領令は米中央情報局(CIA)などの米政府機関が反体制派を密かに支援することを認める内容だという。いつ署名したのかは不明だが、政府高官は過去数カ月の間だったとしている。

国連安全保障理事会がアサド政権に対する制裁強化を盛り込んだ決議を採択できなかったことを受けてオバマ政権は、反体制派支援を強化すると表明していた。

具体的な支援の内容は分かっていない。オバマ政権はこれまでのところ、反体制派への武器供与の可能性は否定し、通信機器など殺傷力を伴わない支援のみを提供する方針を示している。

これに先立ち米財務省は、米国を本拠とするシリア支援団体がシリア離反兵らでつくる「自由シリア軍」に直接的な金融支援を行うことを認めていた。

オバマ大統領はリビアが内戦状態に陥った際も今回と同様の大統領令に署名し、反体制派を密かに支援することを認めていた。

当局者によれば、米政府は反体制派に武器を供与しているサウジアラビアやカタールなどと連携し、援助対象を見極める。外交関係者によると、シリア軍の動きに関する情報も反体制派に提供するという。

米国務省は1日、殺傷力を伴わないシリア反体制派支援のために2500万ドルを拠出する用意があると表明した。さらに隣国へ逃れて難民となったシリア国民などの人道支援のために、世界食糧計画や赤十字を通じて6400万ドルを拠出する。

「アラブの春」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]