世界の銃の半分を保有する米国 銃規制の現実に向き合う時

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(CNN) 米コロラド州オーロラの映画館で起きた銃乱射事件について、メディアには原因を探ろうとする分析があふれている。多くの専門家は、陰湿で異様な銃撃犯の行動が惨劇の主な原因だと結論付けており、有能なコラムニストさえも、心理学の問題であり社会学の問題ではないとしている。

しかし、海外の国々にも心を病んだ人々は同じように存在するのに、米国で銃犯罪が特に多いのはなぜだろうか。それは、銃が多いためだ。

人口100人当たりの銃器保有数は、大部分の国では10丁以下なのに対して、米国は同88丁と断トツの1位だ。2位は中東のイエメンで同54丁。そのほか、上位10カ国には、セルビアやイラクといった国々が入っている。

米国は、人口では世界の5%なのに、銃の50%を保有しているのだ。

膨大な数の銃だけではなく、死者数で比較をしても、ひどい状況だ。米国では人口10万人当たり3件の銃による殺人が発生しており、この発生率は、スイスの4倍、インドの10倍、オーストラリアと英国の20倍にもなっている。

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