インドの空港の8割、定期運用されず 輸送需要に追い付けず

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インド・バンガロール(CNNMoney) 航空輸送の需要が急増しているインドの航空会社首脳は26日までに、同国内の400カ所以上にある空港で定期運用されているのは20%以下になっているとの現状を明らかにした。

同国の格安航空「スパイスジェット」のアジャイ・シン会長がバンガロールでCNNが催したアジア経済関連の会合で述べた。離着陸便を通常運用している空港は75に過ぎないと明かした。

運用能力の向上に必要な施設改善などが需要に追い付けていないと指摘。インドの民間航空省もこの問題点を認め、国内の450カ所にある空港や飛行場のうち定期運航をこなしているのは75空港のみであることを報告した。

多くの空港が未使用状態にある背景要因については、需要を踏まえず次々と新空港を建設する稚拙な行政方針があるとみられる。代々の中央政権は新空港建設を認め、既存の空港の多くが経営採算でしわ寄せを受ける結果になっている。

この中で現在の中央政権は「幽霊空港」の削減を打ち出し、43空港を活性化させる地方路線の充実化を進める方針を最近発表した。

インドの主要空港は混雑しており、直近の会計年度内で輸送乗客数は2億2000万人以上。前年比で約20%増の水準を示した。乗客数は今後20年内に倍増し、英国を抜いて世界3位の航空市場に浮上するとの予測もある。

ただ、シン会長は貧弱な空港設備が更新されない限り、英国を上回ることはとてつもない挑戦と警告した。

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