夜の浜辺に青く光る波、夜光虫が大量繁殖 豪州

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発光現象を引き起こしているのは渦鞭毛藻(うずべんもうそう)と呼ばれる藻の1種の夜光虫 (C) Jo Malcomson/Blackpaw Photography

発光現象を引き起こしているのは渦鞭毛藻(うずべんもうそう)と呼ばれる藻の1種の夜光虫 (C) Jo Malcomson/Blackpaw Photography

(CNN) オーストラリア南部に位置するタスマニア島の海岸でここ数日、波打ち際の海面が青白く光る現象が観測されている。夜光虫の大量繁殖によるもので、幻想的な光景が訪れる人たちを魅了している。

地元の写真家、ジョー・マルコムソン氏はタスマニア州ホバート郊外の町サウスアームで18日、海に入ってこの光景を撮影した。「まるで魔法の世界に入り込んだみたいだった。子どものように夢中になり、想像をかき立てられる光景だった」と振り返る。

発光現象を引き起こしているのは渦鞭毛藻(うずべんもうそう)と呼ばれる藻の1種の夜光虫。米カリフォルニア州の専門家によれば、理由はまだ分かっていないものの、夜光虫が大量繁殖すると夜間に発光現象が見られるという。オーストラリアのほか、カリフォルニア州やカリブ海周辺など世界各地でも観測できる。

マルコムソン氏によると、夜光虫の発光はホバート周辺でよく見かける現象だが、これほど集中するのは珍しいという。夜光虫の集団が大きいほど、海面の発光もより広範囲に起こるとされる。

夜光虫は、近くを船が通過する、波が砕け散る、海面に石が投げ込まれるといった外的な圧力によって刺激を受けると発光するという。

ただ繁殖した夜光虫はやがて死に絶えるため、タスマニア島沿岸の今回の発光現象は間もなく終わりそうだと専門家は解説している。

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