「土」が味わえるレストラン 東京の「ヌキテパ」

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東京(CNN) ぜいたくな食材を使ったフルコース。東京・五反田の老舗レストラン「ヌキテパ」では、それぞれの料理をたっぷりの「土」とともに味わうことができる。

トリュフのソースから始まって、カキの前菜、メインはリゾットと野菜を添えた白身魚。副菜にポテト、そしてデザートはアイスクリーム。いかにもおいしそうなメニューだが、そこへ栄養豊かな土を加えるのがヌキテパ流だ。

オーナーシェフの田辺年男氏は、体操選手やボクサーを経て創作料理の道に入った。土を料理に使うのはごく自然な発想だったと話す。「シーフードのレストランだから海の味はある。それなら大地の味は、と考えた」という。

裏庭から取ってくるような土ではない。10メートルの深さから掘り出した上質の土を専門業者から仕入れ、料理に使う前に検査をしてから超高温で殺菌しているという。

コースは1人1万円前後と、決して安くない。取材した夜に来店していたある客は「本当の土だとは思っていなかったので少し緊張したけれど、ほのかな風味だった」と語った。

土をもりもり食べる客にとってもそうでない客にとっても、「オーガニック」の概念が全く新しいレベルまで引き上げられるような経験であることは間違いない。

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