米人権団体のアカウントをズームが停止、天安門事件追悼のビデオ会議後

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ズームが天安門事件を追悼するイベントを行った団体のアカウントを停止/Smith Collection/Gado/Getty Images

ズームが天安門事件を追悼するイベントを行った団体のアカウントを停止/Smith Collection/Gado/Getty Images

香港/サンフランシスコ(CNN) 中国における人権の擁護に取り組む米国の団体が、ビデオ会議システム「ズーム」のアカウントを停止されたとして抗議の声を上げている。1989年の天安門事件を追悼するイベントを同プラットホーム上で開催した後、アカウントが使用できなくなったという。

米カリフォルニア州を拠点に活動するこの団体は声明で、7日の時点で自分たちのズームアカウントにアクセスできなくなったと述べた。その1週間前には当該のアカウントで、250人以上が参加する世界規模のビデオ会議を開催していた。ズームに説明を求めているが、これまでのところ回答はないという

ビデオ会議は1989年6月4日に起きた天安門事件を追悼するものだった。この日、中国の民主化を求めて北京の天安門広場に集まったデモ参加者らに向けて軍が発砲。数百人から数千人の死者が出たとみられている。

人権団体の主導者によると、先月31日に開いたオンライン上の追悼イベントには事件の犠牲者の母親や作家、学者、学生運動の元リーダーなどが参加。中国国内からの参加者がかなりの割合を占めたという。

ズームは11日のブログへの投稿で、中国政府からの通告により天安門事件を追悼するズーム会議4件がソーシャルメディア上で公開されていることを把握したと明らかにした。政府は中国ではこうした活動が違法行為に当たるとして、ズームに対し会議とアカウントの停止を要求したという。

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