ロシア、中国のメッセージアプリを遮断 LINEも使用規制

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ロシア当局が、中国の人気メッセージアプリをアクセス禁止対象に指定

ロシア当局が、中国の人気メッセージアプリをアクセス禁止対象に指定

香港(CNNMoney) ロシアの通信当局が、中国の人気メッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」へのアクセスを遮断していたことが8日までに分かった。国営タス通信が報じた。

ロシアではオンライン上で情報を供給する企業に対し、政府機関への登録を法律で義務付けている。ウィーチャットはこの要件を満たしていなかったことから、今回、ロシア国内でのアクセスを禁じるウェブサイトに加えられたとみられる。

中国のネット大手テンセントが運営するウィーチャットは毎月のアクティブユーザー数が9億人と、同国で最も人気のあるメッセージアプリとして知られる。ユーザーの大多数は同サービスを中国国内で利用している。

テンセントは8日に声明を発表し、ロシアでの状況について「関連する機関と協議中」であることを明らかにした。タス通信によれば、ウィーチャットは少なくとも5日から、アクセス禁止サイトに指定されているという。

ロシア当局はインターネットが重大な政治的脅威になり得るとの認識を強めている。2015年、ロシアでは企業に対し、ロシア国民に関するデータを国外に流出させないことを義務付ける法案が成立。

16年には、「グレート・ファイアウォール」と呼ばれる中国のネット検閲システムの設計者がモスクワに招かれ、ネットの安全性についてのフォーラムで講演を行った。

RT通信によれば、ロシアの通信当局は先週、「ライン」や「ブラックベリー」などのサービスへのアクセスも遮断した。昨年は米マイクロソフト傘下のビジネス向け会員制交流サイト「リンクトイン」に対しても同様の措置をとっている。

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