歴史つくったiPhoneの10年、「次の革新」切望する声も

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開発失敗の危機を乗り越え世に出たiPhone。今後はどのような進化を遂げるのか

開発失敗の危機を乗り越え世に出たiPhone。今後はどのような進化を遂げるのか

ニューヨーク(CNNMoney) 「我々は今日、共に歴史をつくる」――。今から10年前の2007年1月9日、米アップル共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏はこの言葉でプレゼンテーションを切り出し、「3つの革新的な製品」を披露した。

その3製品とは、タッチ式の携帯音楽プレーヤー「iPod」と携帯電話の新モデル、そして今はiPhoneと呼ばれるようになった「画期的なインターネット通信端末」だった。

このデモの間、初代iPhoneの開発にかかわった当時のアップル従業員は、大混乱も予想しながら観客席で身構えていた。

「あの日のことで覚えているのは、デモがあまりに危うかったので、並べておいたスコッチを1杯ずつ飲んでいったこと」。iPhoneの筆頭デザイナーだったアンディ・グレニヨン氏はそう打ち明ける。

アルバムカバーのスクロール操作、2本指の操作による画面の拡大、通話機能の実演。ジョブズ氏がそうした機能のデモを1つひとつ成功させるごとに、グレニヨン氏はスコッチを1杯ずつあおって勝利を祝ったといい、「ものすごい恐怖と興奮が入り混じった気分だった」と振り返った。

プレゼンテーションは無事に終わり、この場で紹介された製品は本当に歴史をつくった。あれから10年。アップルが販売したiPhoneは10億台を突破。iPhoneはスマートフォン市場を塗り替え、数え切れないほどの裕福なアプリ開発者を生み出し、アップルを時価総額世界一の企業に押し上げた。

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